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う蝕(うしょく=むし歯)は予防できる!!

う蝕(うしょく=むし歯)は予防できる!!

DSCF0986-1.jpg'04から市内の小学校で5,6年生を対象に「歯の健康教室」を始めました。'08より、1年生から6年生まで全学年に指導をおこなっています。 話の中心は「う蝕(うしょく=むし歯)」について。「う蝕」は予防可能な疾患であることは歯科関係者のほとんどが知っていますが、診療室でそれを指導するのには限界があります。 この小学校の学校歯科医なので、この子たちの口腔内の状況を歯科検診で知ることのできる立場にいます。何かしなければいけない状況のようです。

低学年は「習うより慣れろ」でまず実践から。

低学年は「習うより慣れろ」でまず実践から。

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Preventive dentistry=予防歯科
の手法はいろいろあります。診療室で行うシーラントやフッ素塗布、ブラッシング指導、生活指導などはもちろんPreventive dentistryですが、地域での歯科疾患に対する正しい知識の啓蒙普及こそが最もパワーのあるPreventive dentistryだと考えています。
 カリエスフリー(むし歯のない)の子供が多く住む地域があるのに、小学生のうちに永久歯を抜歯しなければならないほどう蝕が進行している子供の住む地域があるという現状は、これが世界規模での「地域格差」の話ではなく日本国内の「地域格差」の話となれば、容認できない事態です。
P1010030.jpgP1010035.jpgDSCF1001_2.jpg市内の小学校でう蝕を中心とした歯科疾患の講義を始めるようになり、市の健康推進課在籍歯科衛生士の協力で「実習」(写真は2年生のブラッシング実習風景)も行うようになりました。小学校の校長先生はじめ教職員の方々も非常に協力的で、実習にも参加をしていただいています。
 Preventive dentistryを実践する歯科医に必要なのは、地域における予防活動をプロデュースすることなのではないかと考えます。

歯の磨き方実習 2007

歯の磨き方実習 2007

2007歯の指導2.jpg2006年度より始めた歯の磨き方実習も、昨年の経験をふまえ少しずつ改善しています。6人の衛生士が3クラスにわかれて45分間(授業一コマ)永久歯はどれか確認させたり、染出しで赤く染まったところと染まらなかったところの理由を教えたり、ブラシの使い方などを指導します。 これだけのことを指導すると、45分という時間は短いようです。 

 指導の様子を見ていて感じたのは、子供たちの使用している歯ブラシがやたらにでかいことです。歯ブラシは普段自宅で使用しているものを持ってきてもらうのですが、かなりの数の子供たちが大人用の歯ブラシを使っていました。ブラシの柄も長いため扱いに苦労しています。ブラシの植毛されている「頭」の部分もでかいので思うようにプラーク除去できていないようです。 


歯は「磨いている」のではなく、「磨けている」ことが大事です。 子供の伸長にあった洋服を選ぶように、子供の足の大きさにあった靴を履かせるように、歯ブラシも子供の口の大きさ、歯の大きさに合ったものを選んであげてほしいと感じました。

保育所でフッ素洗口実施のための説明会を開催

多数の保護者が関心を示していました。

DSCF0947-1.jpg市立保育所でのフッ化物洗口実施風景です。市と千歳歯科医師会が協力して行っている事業です。私は開業地区にほど近い保育所を担当しています。 市の健康推進課衛生士がフッ化物洗口の説明をわかりやすく話してくれ、希望する保護者の方には実際に洗口剤(ミラノール)を使用濃度に調合したものを体験してもらいました。フッ化物洗口は保育所だけでなく幼稚園でも実施されることが決まっており、う蝕予防の取り組みは確実に広がりつつあります。

学校歯科保健活動が新聞で紹介されました。

市内にある全ての小・中・高で唯一の活動。

clip_2.jpg2008年7月19日の千歳民報に小学校での歯科保健活動についての紹介記事が載りました。学校歯科医がこのような活動を行っているのは、市内にある小・中・高のなかで唯一私だけです(2011年現在)。1・2・3年生の実習では、千歳市の健康推進課・歯科衛生士の皆さんに中心となって活動していただいています。その時はクラス担任の協力も仰ぎ、子どもたちのために皆協力しあってこの活動を支えています。
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HBC賞受賞

6年間の活動に対する評価をいただきました。

clip_1.jpg2010年度北海道学校歯科保健優良校表彰式に呼ばれ,北海道歯科医師会館にて表彰式に出席してきました。毎年行われるこの表彰式は、歯科保健活動に積極的に取り組んでいる学校に対して、指定様式の報告書を提出してもらい、厳正な審査のうえ表彰校を決定するというものです。最優秀校の活動には及ばないものの、初参加にしてHBC賞を受賞することができました(HBCはTBS系列の北海道放送局です)。私が学校側にこのようなイベントに参加するよう申し上げた理由として、関係者一同、一生懸命取り組んでいる活動をひとりでも多くの方々に知っていただく必要があると思ったこと、また自分たちの活動が第三者からどのような評価をしていただけるのか知りたかったこと、これにより今後の活動への新たな指針としたかったなどがあります。努力が認められるのは大変喜ばしいことです。

食育の勉強会~離乳食・幼児食への切り替え時期が口腔の発育に与える影響ついて~

咬合療法研究会 北日本支部例会(2013.3.17)

2013-03-17 10.01.44.jpg2013-03-17 10.01.32.jpg所属している勉強会に院内スタッフと参加してきました。「参加」といっても私はこの勉強会(スタディーグループ)で副支部長という立場にあるため、主催者側ですから出席して当然なんですけど。(^_^;)
 咬合療法研究会は九州からスタートして東京、大阪、北海道と各支部が存在します。平成24年(2012年)に「日本包括歯科臨床学会」へと成長し、多くの歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士が所属する国内でも有数のスタディグループです。
 年3回程度の例会を行っている北日本支部ですが、今回は特別講演を企画。石川県でご開業されている浜野先生(コデンタル支部長)に歯科医院が取り組むべき食育の話をしていただきました。学校歯科検診ではむし歯の激減を確認すると共に歯列不正(骨の成長と永久歯の大きさのバランスが取れていない)の子どもが多いことに驚きます。この理由はいろいろ考えられるのですが、そのひとつに授乳~離乳食~幼児食の移行時期と口腔の発育状態が大いに関係しているといった内容でした。私も当院スタッフも、この話に大いに感銘をうけ、早速当院の患者さんに、特にこの時期のお子様をお持ちの患者さん、これからお母さんになる患者さんに大切な知識としてお話しさせて頂いております。

一緒にお仕事させて頂いている姫路の技工士さんが専門誌に論文を掲載されました。

日本各地の優秀な先生方と一緒に、私の仕事も収載されております。

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 自由診療・保険外診療の歯を専門に製作している技工所が姫路にあります。当院もお世話になっているのですが、そこの技工士さんが専門誌に論文を掲載されました。専門誌ですから一般の方が目にすることはほとんどありません。
 私たち歯科関係者は仲間の仕事を見て学び、新たな刺激を受けて自分の臨床にフィードバックすることを常に行っています。この国の歯科界を牽引する高い知識と技術レベルを持った方々が日本各地におられます。彼もそのひとりと思っています。そのような方と一緒に仕事が出来ることを嬉しく思います。
 ひとりでも多くの患者さんに、彼の仕事が届くといいですね。

当院受診患者さんには、病気になって欲しくないですね。

小さなお子様をお持ちの保護者の方にう蝕予防について十分な情報が伝わってないと思います。う蝕はできなくすることが可能な病気です。

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 う蝕を治療する事はとても重要です。う蝕を放置して予防しようとしても上手くいかないからです。う窩(う蝕でできた穴)の部分には、健康なときと比較にならないくらい多くのう蝕原因菌が存在するのです。ブラッシングしてもこの部分の細菌は減りませんので、歯ブラシをする前とした後で口の中の細菌の数は大きく減少しないでしょう。う蝕があるのに毎日何回もブラッシングをおこなって果たして歯は残るでしょうか?

 病気にならないようにするためには、その病気のことをよく知っておくことが必要です。当院では、受診中の患者さんに必要な情報の提供をおこなっています。ご自分のため、ご家族のために是非当院の衛生士からう蝕予防の指導を受けていただきたいと思います。